新年度になりました

8月1日になり、弊社グループの新年度が始まりました。
私たちを取り巻く経営環境は決してやさしいものではありませんが、
みんなの知恵と工夫で乗り越えていきましょう。
そのような中、新年度にあたり、いくつかお話をします。
(少し長文ですが、がんばって読んでください)
まずはじめに、この直近に起きた「令和8年度熊本地震」、
また、記憶に新しい2026年6月の青森県東方沖地震等、
近年の地震災害の規模が大きくなっています。
さらに、台風災害やゲリラ豪雨、災害レベルの気温上昇など、
自然災害による危険度が増してきています。
私たちの本業は「住宅部材生産」ですが、
私たちの製品を使用した住宅は、そこに住む人の「生命・財産を守る」ことが使命です。
そして、それを生産する私たちは、住宅部材を
「安全に、高品質で、環境にやさしく、効率よい生産活動を通じて提供する」ことが使命です。
これは会社方針としても謳っていることではありますが、
あらためてこの意味を考え、日常の業務に邁進しなくてはならないと感じます。
まずは、BCP(事業継続計画)の見直しなど、
私たちの事業の継続に関するリスクマネジメントで、
持続可能な製造業を目指しましょう。
人員の安否確認方法や資材・資金の調達、動力・燃料の確保等々、
ここに挙げていけばキリがありませんが、
これらのことに一つ一つ対策を講じて、いざというときに備えましょう。
避難訓練や消火訓練なども忘れずに。
そして、私たちの生産する部材で建築した住宅が、
1人でも多くの生命と財産を守ることができるように、
普及促進をすることも大切なことの一つです。
ぜひ、私たちの関わる家づくりを多くの人に広めてください。
さらに、1人でも多くの人が私たちの関わる住まいを手に入れることができるように、
総原価低減を図り、少しでもお求めやすい価格で提供できるようにしましょう。
また、高品質な製品をつくり続けるためには、技術の継承が大切です。
もちろん、適切な設備投資とそれを使いこなす技術も必要です。
この原資についても総原価低減と付加価値創造から捻出していかねばなりません。
製造業の原点である「より良いものを、より安く」つくり続ける技術を磨き、
そこから利益を生み出していく技を次の世代へと継承していきましょう。
いま、世の中を席捲しているAIやロボット等の新しい技術も積極的に取り入れて、
新たな製造業へのフェーズへ移行する重要な時期と考えています。
マンパワーも大事ですが、人間が機械を使いこなすことで、
人の何倍、何十倍の仕事ができるようにするために「製造のあり方」を問い直すタイミングに来ています。
以前、鈴木先生のMPS指導会で、
「鼻歌で仕事ができるくらいがちょうどいい」ということを聞いたことがあります。
これは、人間ががんばりすぎない程度のリズムでできる仕事の組み立てをせよ、
ということですが、間に合わなそうだと言って走ったり、
急いでいるからと言って手を抜いたりということがないようにすることが、
ケガや品質不良を無くすことにつながるということです。
そのための標準作業の確立や作業環境の向上を念頭に置いて改善を進めましょう。
最近では、改善の積み重ねだけでは間に合わない、などという言葉を聞きますが、
基本的な改善の考え方がしっかりと根底にあって、そのうえで大胆な改革を行うのと、
行き当たりばったりで、降ってわいたようなアイデアを採用することは全然意味が違います。
基本になる考え方をしっかりと身に付け、その上であらゆる手段を検討していきましょう。
歴史的な円安、物価高、金利上昇、戦争影響など、資材価格も上昇しています。
1ドル160円台の時代は、1986年ですからちょうど40年前。
まだ生まれていない人もたくさんいるでしょう。私も中学生でした。
世界的な物価高は私たちを直撃しています。
これに対抗する術は「歩留まり向上」です。
いかに「買ったものに付加価値をつけて売るか」という、
日本の製造業の原点ともいうべき課題を直視していかなければなりません。
「端材は燃料になるから」なんていう考え方は捨ててください。
端材を燃やすのにも経費がかかります。電気代、水道代、人件費…。
せっかく人件費をかけるなら、廃材処理ではなく付加価値をつけることに使いましょう。
ごみの分別をするのは、捨てるものを減らして処分費を抑制し、
買取できるものを見つけて有価物にするためです。
私の好きな言葉に、「1円節約するのは、1円儲けるのと同じ」という言葉があります。
例えば、利益率が4%だとすると、100万円の利益を出すためには2500万円の売上が必要です。
2500万円の売上をつくるのには、どのくらいの営業努力が必要でしょうか。
けっこう大変ですよね。
毎日、1人が1日1円の節約をしたとすると、1円/人×130人×245日=31,850円/年です。
つまり、1人が1日に約32円の節約をすると、1年間で100万円の利益を生み出すことができます。
現在の木材単価からすると、約30㎝の端材を1本、1人1人が再生するだけで達成できる数字です。
こういった小さな努力の積み重ねが会社の利益を生み、ひいては、みなさんの待遇改善につながります。
こういった小さな努力をないがしろにせず、一つ一つ積み重ねていくことこそ、
大きな成果につながるということをあらためて意識しましょう。
一つ一つの努力に派手さこそありませんが、
私たちの製品を手にする誰かのため、
その人たちが手掛ける住まいに住む誰かのため、
私たちをはじめ、私たちにかかわるいろんな人が住む地球のため、
お役に立つ企業であることを誇りに感じて、
これからもより良い企業であり続けることを大切にしていきましょう。
2026年8月1日
WOODFIELD group代表
北原正倫

