フィンランドからの木材輸入

私たちは1995年からフィンランドから木材の輸入を始めました。

何故、フィンランドだったのか?

①持続可能な森林管理
森と湖の国と形容されるフィンランドは木材関連が主要産業となっていて、この産業が継続的に発展することが、フィンランドという国を支えることになります。フィンランドでは持続可能な森林管理を早くから取り入れ、すでに仕組みとして根付いていました。

ルールとしては、年間の伐採量が成長量を上回らないこと。フィンランドの年間成長量は、1億m³ほどあります。(日本の世界各国からの全木材輸入量は1500万m³ほど)伐採期は他の国より長い70年という期間がかかりますが、伐採期を段階的にずらすことで、森林保有者も持続可能な森林管理が可能となります。
※フィンランドは地質上岩盤の上に、土が堆積しているという性質がありますので、大きく育ちすぎると倒木してしまうので、定期的に伐採しなければならない事情もあります。

また、伐採量が決められているので、新規参入者の原材料となる丸太の確保が難しく、既存の製材所は安定的な操業ができる点です。。

②貴重な資源としての木材
伐採時には、枝打ちされた枝が発生しますが、一部は地面に敷かれて伐採機の足場となり、やがては森林の肥料となります。残りの枝や先端部の木材については、細かくされて、火力発電の燃料となります。先端部については、主に、紙パルプ用のチップ、中間部分は私たちの取り扱う製材品となり、根に近い部分については、合板用の材料となります。

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製材品を生産するのにも、丸太の皮はや製材時に発生する細かいおが粉は火力発電の燃料やウッドペレットとなり、製材品以外の部分ついては、紙パルプ用のチップとなります。

このように、貴重な資源である木材をすべて効率的に無駄にすること無く、使い切ります。

③木材品質の安定性
国策として木材に力を入れている国であり、基幹産業であるので、木材に関する技術や環境も整っています。製材に関する技術や木材乾燥に関する知識など、常に研究が行われ、最先端のものとなっています。

また、地形も大きな起伏がなく、木材が真っすぐ成長するため、曲がりやあてなどの欠点が少ないという特徴があります。70年という時間をかけて育つので、目の詰まった強度がある木材が育ちます。結果として、良質な木材を出材することができるのです。

このように、フィンランドは木材に対する制度、技術、品質、環境のどれをとっても、優れた国で、欧州の森林管理のモデルにもなっています。その他にフィンランド人の人柄など、多くの理由があります。これらの理由からフィンランドからの輸入を始めました。その後、オーストリア、スウェーデン、中国などから木材輸入に発展しました。

近年でも資材の調達について持続可能な開発目標として各企業で取り組まれ始めてますが、私たちは木材調達に関して、既に取り組みを行い、仕組みが根付いています。

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